RECRUIT

私たちの管理するほとんどの路線は、建設から50年以上が経過しているうえ交通量が極めて多いため、老朽化が進んでいます。よって、将来まで高速道路を利用し続けられるよう損傷が軽微なうちに日々補修しているのですが、高速道路と住宅が密接しているため、周辺に配慮しながら迅速丁寧に対応しています。トンネル工事や橋梁工事などは完成まで何年もかかる大規模プロジェクトですが、私が担当しているこの仕事の場合、損傷発見後、即座に対応方針の判断、補修を完了させる必要があります。よって、瞬発力が求められますが、その分、やりがいも大きいと感じています。

車に乗って家族でよく遠出していたため、幼い頃から高速道路は身近な存在でした。さらに、成長するにつれて規模の大きな構造物に興味を持ち出し、大学では土木関連の勉強をしました。就職活動では、大学で学んだことを活かしながらも幅広い分野で経験が積める当社に入社を希望しました。他社を受けるのであれば専門分野を絞り込んだ方が有利だったかもしれませんが、私は、当社で専門外のことにもチャレンジしてみて、自分の可能性がどこに潜んでいるのか見つけてみたいと考えました。

また、高校も大学も東京で、ずっと関東から出て生活をしたことがなかったため、さまざまな地域で仕事ができることにも魅力を感じました。

新潟支社の事業統括課で働いていたときに経験した雪氷の対応は、自身の成長につながったと感じています。当時、防災関係の仕事を担当しており、大雪の影響で高速道路上に滞留したお客さまの車両をどのように救助するか、緊張感漂うなかで対応にあたりました。その後、対応状況の振り返りを行い、今後の対策を検討しました。結果、北陸地方整備局と新潟県との大雪時の連携強化や、現場状況の把握を速やかにできるような体制構築を行いました。大きな課題に対して、当社だけでなく、他機関との調整等を経験できたことは、大きな自信と成長につながりました。

社員全員が高速道路を守るという共通認識とプロ意識を持っているところが好きです。職種や部署によって業務は異なりますが、事故や災害が起きたときには一致団結して対応しています。新潟支社で経験した大雪時の対応では自衛隊にも救助要請を出すほどで、すごく緊張感があり、当社全員が全力を尽くしました。そうした自然災害への対応はインフラを支える当社だからこそできることであり、そのような現場で働けることを誇りに感じています。

入社してから管理事務所を3か所経験しましたが維持管理業務が中心だったので、これからは建設や新しい技術開発などより幅広い業務を経験してみたいですね。たとえば、床版防水層の設置工事。床版防水層は、橋梁におけるコンクリート床版の劣化を防ぐため舗装の下に設置しているのですが、その工事をするためには交通規制をしなければなりません。地方であれば1〜2日ほど交通規制をかけてできますが、交通量の多い都市部では工事条件が厳しく大渋滞が起きる可能性が高いため、その工程を短縮でできるようにしたいです。そうすれば、将来的に安全で快適な高速道路の維持管理につながります。交通量が多いという課題があるからこそ、挑戦しがいがあると感じています。