高速道路の未来について
話しませんか?
社員座談会
入社2年目の若手社員3名と
ベテラン部長とのクロストーク。
これからのNEXCO東日本と高速道路、
未来はどう変わっていくのか?
どのように未来の社会に貢献できるのか?
それぞれの想いを語ってもらいました。
talk members
進行役
経営企画部 部長
1988年入社 T.M
事務系 / 若手社員
2021年入社 S.K
施設・設備系 / 若手社員
2021年入社 T.M
土木系 / 若手社員
2021年入社 T.K
01
部長
T.M
今日は入社2年目の方3名に集まってもらいました。皆さんはまだ緊張してるかな?(笑)まず最初は私の話からしますね。
いまから50年ほど前、地元で中央自動車道が完成したばかりの頃、災害で1週間通行止めになり、お店から商品がなくなる経験をしました。そこで高速道路が社会に与える影響の大きさを実感したことがきっかけで日本道路公団に入社しました。皆さんはどういう理由で当社に入社しましたか?
若手社員
S.K
子どもの頃から車が好きでした。大学生になり免許を取って友だちとドライブに行った時、「高速道路って運転するのが怖いんだよね」と言われたんです。私は高速道路に楽しいイメージしかなかったので、どうにかその負のイメージを払拭したい、と思ったことが当社を志望したきっかけでした。
部長
T.M
車に乗る機会が少なかったり、高速道路をあまり利用しない方にとっては、「高速道路=怖い」と思われてしまうところがあるかもしれませんね。T.Mさんの入社理由は?
若手社員
T.M
高速道路は物流面などで人々の生活に欠かすことができず、この国を支えるうえで大切なものという印象がありました。また、私は長野出身なのですが、自分が生まれた年に長野オリンピックがあって、それに併せて上信越自動車道が開通し、巨大な上田ローマン橋が架かったんです。幼い頃にその橋を家族でドライブするときに通っていて、道路構造物への憧れを抱いたことも、入社の大きな理由ですね。
部長
T.M
当社の構造物は、巨大だよね! 私も、上田ローマン橋のような大きな道路構造物は人類の英知の結集みたいでかっこいいと思っています。
T.Kさんのお話も聞かせてください。
若手社員
T.K
家の近くに首都圏外郭放水路があり、見学に行った際にあまりの大きさに圧倒されました。それがきっかけで、大学で土木を専攻しました。就職活動のときに、当社は高速道路をつくるだけではなくて、その後の維持管理にも携わっていることを知り、高速道路の一生に関わる仕事に魅力を感じて入社しました。
部長
T.M
確かに、「高速道路の一生に関わる」というのは当社の大きな特徴ですね。設計会社や建設会社だとなかなかそこまでトータルにできないかもしれません。
02
部長
T.M
皆さんは、日本初の高速道路がいつできたのかをご存じですか?
若手社員
S.K
高度経済成長期の頃ですよね?
部長
T.M
そうですね。戦後、日本経済が成長期を迎え、自動車輸送への依存度が高まるにつれて、道路整備の立ち遅れが浮き彫りになり、その解決のため日本道路公団が設立されました。その頃、ドイツではすでに有名なアウトバーンが整備され自動車が走っていたというのに、日本は、舗装はおろか牛車が走る道が残っていたりしました。1963年(昭和38年)に日本初の高速道路ができて、今では建設から半世紀以上が経ちました。ちなみに私が入社した頃は、まだ高速道路整備のために世界銀行から融資を受けていた名残で図面は英語で記載されていたんです。
若手社員
T.K
60年くらい前、舗装されていない道路も多かったとは驚きです。
部長
T.M
皆さんからしたら考えられませんよね。その後、経済成長とともに全国的に主要な高速道路の整備が進み、2005年(平成17年)に日本道路公団が分割・民営化されて、その一つとしてNEXCO東日本が発足しました。現在は新たな高速道路の整備に加えて、半世紀以上経過し老朽化が進む高速道路を安全に次の世代につないでいくために維持管理・更新の効率化・高度化を推進しています。
若手社員
T.M
いまは全国的に高速道路の整備が進んできたので、これからは未来に向けて高速道路を守り、高めていく時代にさらに進化するということですね。
部長
T.M
そうですね。それと同時に、日々進化する技術を活用し、10年後、20年後に高速道路がどうあるべきかを考えることも非常に重要です。当社でも次世代高速道路のビジョンを描き、実現に向けて動き出しています。そのためには、これからの時代を生きる若い人の柔軟なアイデアが非常に必要だと思っています。皆さんは未来の高速道路に対して何か考えていることはありますか?
若手社員
T.K
車の自動運転の導入に向けて検証する際は、信号もなく歩行者もいない高速道路を利用してみたらいいんじゃないかと思っています。高速道路でしっかり検証することで、一般道での走行にも活かすことができると思います。
若手社員
T.M
他には高速道路上に車の速度を自動制御できるようなものを付けられたら、渋滞を減らすことができるのではないかと思います。移動がスムーズになることで利便性が向上し、CO2の削減にもつながるはずです。
若手社員
T.K
ちなみに新潟や北海道のように雪が多い地域では、道路上の雪によって車線を認識しにくいと思いますが、自動運転は可能なのでしょうか?
部長
T.M
いままでは降雪時には自動運転は難しいと言われてきましたが、将来的には道路と自動車で協調すれば実現できると思います。先ほどT.Mさんが言ったような車の速度を道路側でコントロールするような技術が実用化すれば可能と考えます。
他に、サービスエリア・パーキングエリアによってはトラックなどの駐車スペースが混雑していることも課題ですね。ドライバーの方に快適に休憩していただくためにも、この課題を解決するアイデアはないでしょうか?
若手社員
S.K
物流拠点や都内に入る手前のサービスエリア・パーキングエリアは、より混んでいる印象です。なので、トラックやバスがどのサービスエリア・パーキングエリアに集まる傾向があるのか集計してみるのはどうでしょうか。
若手社員
T.M
その集計をもとに、トラックやバス専用のミニパーキングエリアをつくれたらいいですね! 各パーキングエリアに混雑状況をリアルタイムでドライバーに情報発信することができれば、混雑を分散できるかもしれません。あとは、一旦高速道路を降りて休息して戻っても、料金が変わらない仕組みをつくるのもいいかもしれないですね。
部長
T.M
社会インフラとしての高速道路の未来も支えていくことが、当社の使命です。これからは最先端の技術を活用し、安全性や利便性をこれまで以上に追求して高速道路を進化させていく。そう思うとワクワクしますよね。いま思い描いている高速道路の未来像を、ぜひ皆さんと一緒に実現していきたいと思います。
03
部長
T.M
当社には、高速道路の力で地域社会を発展させ、暮らしを向上させていくという理念がありますよね。いま、地方では人口減少や高齢化などの課題を抱えていると思いますが、この課題に対して、当社はどのように貢献していけると思いますか?
若手社員
S.K
祖父母が地方で農家をやっているのですが、車の免許を返納したため野菜を遠方に売りに行けなくなったと話していました。それを聞いて、たとえば出荷前の農家の野菜を集める仕組みを私たち高速道路会社がつくり、それらを近くのインターチェンジ等で販売できたらいいのでは、と思ったんです。そうすれば地元の人々はもちろん様々な地域から移動で立ち寄った人々も買うことができるし、農家の方も安心して今まで通り野菜を育て、やりがいも感じられるのではないかな、と思いました。
部長
T.M
なるほど。農家のおじいさん、おばあさんを持つS.Kさんならではの視点と発想ですね。
T.Kさんはいかがですか?
若手社員
T.K
私は、地方特有の交通利便性の低さをどうにか解決できないかなと考えています。常磐自動車道を走ると、山の方でも住んでいる人が一定数いて、路線バスも通ってはいるのですが、本数が少なくて利便性が良くない印象です。今後は地域の路線バスを使って、一般道のバス停から高速道路を通り次の目的地に行けるよう、地方自治体などと連携して当社がサポートできたらいいですね。
部長
T.M
まさにMaaS※のプラットフォーム構築ですね。そこに自動運転技術を入れると未来がもっと開けそうです。
※MaaS:マース…Mobility as a Service(モビリティ・アズ・ア・サービス)のことで、IT を駆使して複数の公共交通機関をシームレスに結び付け効率良く使えるようにするシステム。
04
部長
T.M
さて、会社の未来について話しましょうか。皆さんはこれからNEXCO東日本がどんな会社になったらいいと思いますか?
若手社員
T.K
ICTやロボティクスなどの技術を活用したスマートメンテナンスハイウェイプロジェクトを推進していきたいです。点検作業の効率化や適切な補修計画を立案し、より快適に走行できる高速道路にしていきたいですね。
若手社員
T.M
先程のMaaSを考えるとなると、さまざまなステークホルダーとの連携を引き続き強化していく必要があると考えています。高速道路は使うのは人で、走るのは車ですから、お客さまの声に耳を傾け、自動車メーカーや関連団体などと協力をして、より良い高速道路にしていきたいです。
部長
T.M
当社としても、そういった方向へ舵を切り始めたから、ぜひ皆さんにがんばってもらいたいです。S.Kさんはどうですか?
若手社員
S.K
皆さんに先に言われてしまいました(笑)。ただ、私は地元の方々がつくったお菓子をパーキングエリアで販売するお手伝いを始めたということもあり、高速道路がどれだけ進化してもそういった人と人とのあたたかなつながりは大切にしていきたいと考えています。
部長
T.M
そうですね。当社がこれからも安全・安心・快適・便利な高速道路をお客さまに提供し続けるためには、自治体や企業、そして地域の人々とのつながりをより一層大切にすべきだと私も感じています。そして国内はもちろん世界的な変化を敏感に感じ取り、未来に向けて高速道路を私たちの手でアップデートしていく。これも重要な役目ですよね。私たちの事業は、高速道路をつくり、守るだけじゃない。人やモノの流れを支えることで、高速道路が東日本各地に、ひいてはこの国の未来にどのように貢献できるのかを考え続け、実現していく――そのようなビジョンに向かって共に邁進する人材を育てていきたいと考えています。
05
部長
T.M
若手の皆さんの色々な考えや想いを聞くことができて、とても楽しい時間でした。では最後に、今日の感想と就活生へのメッセージをお願いします。
若手社員
T.K
これまでの高速道路とこれからの高速道路について話ができて、とても有意義でした! 日々自分の身の回りや地域社会の課題を発見し、高速道路がどのように貢献できるか、どう解決したらいい未来を迎えられるのか考えていきたいと思いました。この座談会の記事を読んで興味を持った就活生の方、エントリーお待ちしています!
若手社員
T.M
高速道路を通じて人々の暮らしを支えていきたいと改めて思いました。自動運転が導入されることで高速道路が変わり、社会が大きく変化していくはずですし、その変化をつくっていくことは、きっとおもしろいはず。興味のある方、ぜひ一緒に働きましょう!
若手社員
S.K
普段から高速道路を利用する機会があまりない方でも、人々の暮らしを支え、地域活性化にも貢献できる高速道路事業の可能性に少しでも興味を持ったら、ぜひエントリーしてみてください。いろいろな価値観の人が入社することで、未来に向けてのさまざまなアイデアが生まれ、高速道路の可能性がますます広がっていくことを期待しています!
部長
T.M
熱い想いを持った皆さんとお話しできて、私も刺激を受けました。
当社は、挑戦を支えてくれる多くの仲間がいることも特徴です。皆さんも、そしてこれから入社する人たちも、常にアンテナを張り好奇心を持って、いろいろなことにチャレンジしてほしい。目標を立て、知識や経験を増やしていくことで不可能と思われることも可能になりますからね。ぜひ、未来への可能性をどんどん広げていってください。
その他の社員座談会
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