冬用タイヤ装着状況調査の結果について(第1弾)
~ 冬用タイヤ早期交換を促進するための取り組みを開始します ~
平成22年11月4日
東日本高速道路株式会社
東北支社
NEXCO東日本東北支社(仙台市青葉区)では、これから降雪期を迎えるにあたり、早期の冬用タイヤへの交換を喚起し、安全走行を啓発することを目的に、高速道路における冬用タイヤの装着状況調査を行い、その結果を公表します。
調査は冬用タイヤの装着率が向上するまで定期的に行いお知らせする予定です。
この調査は平成10年から実施しているもので、今年で13回目となります。
1. 冬用タイヤ装着状況調査の実施について
【調査予定日(公表は翌々日を予定)】
- 11月1日(月)、8日(月)、15日(月)、22日(月)、29日(月)
- 調査日、公表日は天候等の理由により、予告なしに変更することがあります。
- 装着率状況によっては上記以降も実施します。その場合は改めてお知らせします。
【調査箇所】
- インターチェンジ入口:14箇所、パーキングエリア:1箇所、東北支社合計15箇所
【調査方法】
- 料金所の一般レーンを通過する車両のタイヤ種別を目視で確認。
- 1回当たり100台もしくは30分以上。
2. 調査結果
【11月1日(月)の調査結果(第1弾)】
調査箇所 | 冬タイヤ装着率 | 気象庁観測データ | ||
---|---|---|---|---|
今回調査 (11月1日) | 【参考 昨年調査】 (11月2日) | 平年の初雪日(観測地点) | ||
青森県 | 東北道 青森IC | 21% | 26% | 11月7日(青森市) |
八戸道 八戸IC | 7% | 18% | ||
秋田県 | 東北道 十和田IC | 10% | 23% | |
秋田道 秋田南IC | 2% | 17% | 11月12日(秋田市) | |
秋田道 横手IC | 27% | 13% | ||
岩手県 | 東北道 盛岡南IC | 3% | 9% | 11月8日(盛岡市) |
東北道 北上江釣子IC | 1% | 19% | ||
宮城県 | 東北道 古川IC | 5% | 3% | |
東北道 仙台宮城IC | 9% | 9% | 11月22日(仙台市) | |
山形県 | 山形道 山形北IC | 8% | 17% | 11月16日(山形市) |
山形道 櫛引PA | 18% | 2% | 11月17日(酒田市) | |
福島県 | 東北道 福島飯坂IC | 13% | 17% | 11月24日(福島市) |
東北道 郡山IC | 2% | 33% | ||
磐越道 会津若松IC | 8% | 0% | 11月17日(会津若松市) | |
常磐道 いわき中央IC | 4% | 4% | ||
東北支社 全体 | 9% | 12% |
- 調査方法:料金所の一般レーンを通過する車両のタイヤ種別を目視で確認。(1回当たり100台もしくは30分以上)
- 「IC」はインターチェンジ、「PA」はパーキングエリアの略です。
3. 降雪や装着率に関する参考データ
【昨年の降雪、積雪による事故、冬用タイヤ装着率の関係】
(NEXCO東日本東北支社調べ)
昨年は、積雪を伴う降雪日(上図赤囲み)では、積雪路面におけるスリップ事故が13件発生しており、その内8件が夏用タイヤ車の事故でした。この時期の冬用タイヤ調査による装着率も、44%となっており、冬装備が必要な高速道路において、半数以上のお客さまが夏用タイヤで雪道の高速道路を走行していました。
【冬用タイヤ装着率が低かった年の降雪、積雪による事故、冬用タイヤ装着率の関係】
(NEXCO東日本東北支社調べ)
(1)シーズン始めの積雪を伴う降雪からしばらくの期間は、夏用タイヤによるスリップを主とするスリップ事故が目立って発生します。
(2)積雪を伴う降雪を境に冬用タイヤの装着率が向上する傾向にあります。
(2)積雪を伴う降雪日(上図赤囲み)では、積雪路面におけるスリップ事故が22件発生しており、その内7件が夏用タイヤ車の事故でした。
【過去5年間の東北6県における積雪を伴う初降雪日と事故発生状況】
年 | 積雪を伴う初降雪日 | 初雪時事故件数※ | 冬用タイヤ装着率 |
---|---|---|---|
H17 | 11月15日 | 3(2) | 27% |
H18 | 12月3日 | 11(2) | 65% |
H19 | 11月8日 | 5(3) | 69% |
H20 | 11月19日 | 17(5) | 43% |
H21 | 11月18日 | 3(2) | 44% |
- ()内は、夏用タイヤ装着車による事故件数
4. NEXCO東日本東北支社からのお願い
(1) 『降雪前に早めの冬用タイヤ装着』をお願いします。
例年、シーズン始めの積雪を伴う降雪により、夏用タイヤのスリップを起因とする事故が一時的に増加します。高速道路でのスリップ事故は重大な事故につながる可能性があり大変危険ですので、早めの冬用タイヤへの交換をお願いします。
(2) 『雪道はゆっくりと安全な運転』をお願いします。
冬用タイヤを装着していても、雪道では油断は禁物です。車間距離を十分に取ってスピードを控えめに、急ハンドル、急ブレーキなどの操作は行わず、ゆっくりと安全な運転をお願いします。また、冬の高速道路は天候が急変しますので、お出かけ前もお出かけ中も道路情報や気象情報などの情報をこまめに確認してください。
NEXCO東日本では、冬の高速道路を安全・安心・快適にご利用いただくために、SA・PA・ICでの啓発活動や交通安全キャンペーン、HP「ドラぷら」での『マンモシ博士の冬の高速道路講座』など、積極的に情報発信しています。
※マンモシ博士:車と雪道の安全を専門に研究する博士