次世代高速道路の目指す姿(構想)
moVisionプロジェクトについて
~自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想)~
動画「203X 次世代高速道路」
moVisionの31の重点プロジェクトをイメージにした動画です。
自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想) 全文【PDF:5.3MB】
- 過去の資料はこちら
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これまでの経緯
- NEXCO東日本が目指す「新たなモビリティサービス」について(令和3年4月28日公表)
- 「自動運転社会の実現を加速させる次世代高速道路の目指す姿(構想)」の具体化について(令和4年4月27日公表)
- moVisionプロジェクトの主な取組み状況(令和6年4月24日公表)【PDF:9.2MB】
- P5,P6ページをご覧ください
(『NEXCO東日本グループ中期経営計画』の見直しについて より)
- P5,P6ページをご覧ください
動画集
moVisionの背景・目的や31の重点プロジェクトの概要を説明する動画です。
【背景】
高速道路の渋滞・事故、高齢化、労働者不足、ユニバーサルデザイン、カーボンニュートラル、DXの推進及びインフラ管理効率化など高速道路を取り巻く社会経済情勢は大きく変化しています。
一方、ICT、AI、ロボティクス、センサー、デジタル通信(5G)、ビッグデータ活用などの技術革新が急速に進展するとともに、自動運転車両やコネクテッドカーの普及が現実となりつつあります。
この社会情勢の変化に対応し、引き続き将来の自動車交通の更なる発展をけん引していくべく、NEXCO東日本が目指す高度なモビリティサービス提供の方向性を構想としてとりまとめました。
現状の社会経済情勢を整理したうえで、関係業界や専門家などの意見を踏まえ、10年後及び20年後の社会の姿を整理し、「NEXCO東日本が描く未来の社会」を支える次世代高速道路の目指す姿(目標)を設定しました。
NEXCO東日本が描く未来の社会
- 誰もが健康で活動的な生活を送るためのシームレスな移動を支える社会
- 年齢やハンディキャップに左右されず、新たな移動⼿段による圏域間の有機的連結
- 少⼦⾼齢化・労働⼈⼝減少時代の効率的な物流サービスの実現
- 頻発化・激甚化する自然災害に対し、強くしなやかなレジリエントな社会
- 豊かな⾃然、地域の文化や歴史及び伝統の保護・継承と効率的な経済活動の両⽴
詳しくは、次世代高速道路の目指す姿(目標)ページへ
「未来の社会」を見据え、10項目の次世代高速道路が目指す姿(目標)を設定しました。
この目標は、「1.安全性」、「2.高速性」のように高速道路の基本的機能となる目標から、「10.エンターテイメント性」のように今後新たな目標となる付加的機能までを段階的に設定し、SDGsの各目標との関係性も明示しました。
また、目指す姿の実現を下支えするものとして、「高速道路管理(維持管理)の高度化」の技術もあわせて整理しました。
SDGsとは (出典:外務省ホームページ)
10の目指す姿
10項目の次世代高速道路が目指す姿(詳しくはこちら【PDF:777KB】)
- 交通事故や第三者被害が起きない/起こさせない安全・安心な高速道路空間の実現
- 常時モニタリングでインフラの安全を24 時間365 日担保
- 規制速度引き上げによる高速性の向上、専用レーン化等による高速かつ安全な走行空間の確保
- 混雑のない高速道路の実現
- 我が国の産業・物流・生活を支える道路として移動時間の信頼性向上を実現
- データ活用による渋滞予測の精度向上や交通誘導の円滑化等の管制の高度化を実現
- 災害時にも人や物の流れが途切れないネットワークサービスの提供
- 沿道地域を含めた防災機能の一体的強化
- 物流結節機能の強化による効率かつ高度な物流輸送の実現
- あらゆる交通手段とのシームレスな連携(乗換サービス提供)による総合移動サービスの提供
- 定時性と高速性を高め、スムーズな移動を提供
- 運転する人、一緒に乗る人、さらに自動運転の登場で運転から解放される人も見据えた快適な移動の追求へ
- 交通弱者含めすべての人にとってアクセスしやすく気軽に利用できる高速道路の実現
- 外国人旅行者はじめ高速道路利用に不慣れな人も使いやすい空間の提供
- 次世代自動車の補給設備を充実させ、環境負荷の低い次世代自動車の普及の一助に
- 環境と調和し必要なエネルギーを賢く賄う高速道路への転換
- 沿道地域とともに成⾧・価値向上を実現させる高速道路
- 景観に配慮した道路
- 利用すること自体に楽しさを感じるような道路空間の実現
- 次世代高速道路の目指す姿を実現するために、31項目からなる「重点プロジェクト」を立ち上げ、NEXCO東日本中期経営計画期間(2021~2025)において順次検討・着手します。
- このプロジェクトは、「短期的な課題解決のための変革」と「長期的な未来をつくるための挑戦」の二つの視点で構成しました。
- 既に試行段階のプロジェクトと構想段階のプロジェクトが存在します
- 将来の目指す姿≪重点プロジェクト≫は現段階の「構想」であり、関係機関等の調整や事業の進捗により変更の可能性があります
31項目の重点プロジェクト
31項目の重点プロジェクトの設定(詳しくはこちら【PDF:1.8MB】)
(1)次世代ハイウェイラジオ
(2)除雪車運転支援
(3)プローブデータでの異常検知
(4)交通需要コントロール
(5)大容量通信設備
(6)高度渋滞予測情報
(7)自動運転車両の合流支援
(8)リアルタイム全線監視
(9)ドローン巡回
(10)高度過積載モニタリング
(11)大型車専用パーキング
(12)予約制駐車マス
(13)スマートグリッド
(14)イノベーティブなモビリティサービス
(15)次世代燃料供給設備
(16)自動運転対応標識
(17)遊休施設のコンパクトPA化
(18)物流MaaS
(19)自動運転専用レーン
(20)コンテンツ配信
(21)自動点検車両
(22)走行中給電
(23)バレーパーキング
(24)災害対応高度化
(25)車線別・車種別運行管理
(26)次世代課金
(27)保全・補修の自動化
(28)次世代交通規制
(29)データ連携
(30)除雪車自動制御
(31)道路構造のスリム化
31の重点プロジェクトを対象に直近5箇年、次期中期経営計画期間である10年後及び長期(2030~2040、2040~)のロードマップを策定しました。
ロードマップの策定にあたっては、ハード(設備面)、ソフト(運用面)、マネジメント(維持管理面)及び外部連携の4種類の観点からプロジェクトを整理しました。
各重点プロジェクトについては、投資規模に加え、技術の開発状況、制度設計等を踏まえ、実現可能なものから順次検討・着手しています。
また、事業実施に際しては、関連法制度の整備等が必要なものもあり、今後、一定の時間を要するため、関係機関との連携を進め、調整が出来次第、実現に向けた検討に着手します。
本構想の検討に際しては、令和2年度より社内に「次世代高速道路のあり方検討会」を設置して検討を開始し、令和2年10月には、本社内に「ITS推進部」を新たに設置し、検討を加速させました。
令和3年4月には、本構想の発表に合わせ社内に取締役兼常務執行役員 管理事業本部長を委員長とする「ITS推進委員会」を設置し、この取り組みをNEXCO東日本グループ一体となって推進する体制を構築しました。