「交通管理施設」の技術と設備の用語集
道路の通行者に対して必要とする案内・警戒・指示および規制などの情報を一定の様式で教示・提供を行い、交通の円滑と安全をはかることを目的に設置しています。
案内標識あんないひょうしき
市町村の境界・目的地への方向・距離・著名地点などの交通の目標を明らかにし、道路上の位置を教示するとともに、旅行者に必要な沿道情報を提供するために設置しています。
警戒標識けいかいひょうしき
主として運転者に対して、道路上およびその沿道における運転上の危険または注意すべき状態を予告し、注意深い運転を促すために設置しています。
規制標識きせいひょうしき
通行止め・最高速度の制限・自動車専用など交通上の禁止、制限または指定を行うために設置しています。
情報板じょうほうばん
道路情報板は、安全かつ円滑な交通を確保し、道路の効率的利用をはかることを目的として、道路状況・気象状況等の道路交通 情報を道路利用者に迅速かつ的確に提供することを目的に設置された施設です。種類は、以下のものがあります。
- A型情報板(インター流出部情報板)
- B型情報板(インター入り口情報板)
- C型情報板(料金所情報板)
- D型情報板(トンネル入り口情報板)
- E型情報板(トンネル内情報板)
- F型情報板(中間地点情報板)
- J型情報板(ジャンクション情報板)
- K型情報板(広域情報板)
A型情報板エーがたじょうほうばん、インター流出部情報板りゅうしゅつぶじょうほうばん
インターチェンジ出口約200m手前の本線上に設置され、当該インターチェンジ等より先の通行止め、事故、渋滞の情報のほか、落下物注意、車線規制など、走行の安全にかかわる情報を提供しています。提供の範囲は5~10インター程度先までの情報をめやすに行っています。
B型情報板ビーがたじょうほうばん、インター入り口情報板いりぐちじょうほうばん
高速道路インターチェンジ入り口手前の一般道路上に設置され、本線上の通行止め、渋滞、気象による規制等の情報を表示し、高速道路を利用するかどうかの目安になる情報を提供しています。
提供範囲は5~10インター程度 先までを基本としています。
C型情報板シーがたじょうほうばん、料金所情報板りょうきんしょじょうほうばん
料金所の入り口ブース手前に設置され、本線上の交通状況や気象状況について本線を利用しようとするお客さまに事前に知らせる情報を提供しています。提供の範囲は5~10インター程度先までで、交通管制室の指令に基づき各料金所で操作されています。また、”新C型情報板”として、料金所情報板の視認性を高め、より広域な情報提供を行うため、料金所入り口の屋根の上に従来のものより大型のフリーパターン式情報板を設置しています。
D型情報板ディーがたじょうほうばん、トンネル入り口情報板いりぐちじょうほうばん
トンネル入り口手前の本線上に設置され、トンネル進入直前のお客さまへトンネル内の事故、火災等のトンネル内の災害や、安全走行にかかわる情報の提供を行っています。
E型情報板イーがたじょうほうばん、トンネル内情報板ないじょうほうばん
トンネル(防災等級AAのトンネル)内の非常駐車帯に設置され、走行中のお客さまへの事故、火災等のトンネル内の災害や安全走行にかかわる情報の確実な情報提供を行っています。
F型情報板エフがたじょうほうばん、中間地点情報板ちゅうかんちてんじょうほうばん
中間点情報板はA型情報板を補強するものであり、本線上のお客さまに前方の道路状況・気象状況・交通状況等の情報を提供するために必要に応じて中間点に設置しています。設置方式は、F型支柱を基本としていますが、本線6本車線のように広い場合には門型支柱を設置しています。
J型情報板ジェイがたじょうほうばん、ジャンクション情報板じょうほうばん
ジャンクション分岐点手前750m付近に設置されており、それぞれの路線前方の道路交通 情報の提供を行うために設置しています。
K型情報板ケイがたじょうほうばん、広域情報板こういきじょうほうばん
主要な交通の分岐点の手前の本線上に設置されており、おおむね200km先までの遠方情報をフリーパターン方式で表示しています。道路を利用するお客さまの走行計画に重大な影響をおよぼす関連道路情報を含む広域的な情報を提供しています。
距離標きょりひょう、キロポスト板、KP板
道路の利用者に自分の居る場所を知らせるため、その地点を明示する道標です。交通事故や車両故障のときに、この道標に基づいて援助、処理の連絡などが行われるのが一般的な使われかたです。
また、道路の管理者にあっては、維持管理・補修・改良等を適切、迅速に行うとために使用しています。
遮音壁開口部標示板しゃおんへきかいこうぶひょうじばん
遮音壁が連続している個所に設置している緊急時に遮音壁の外へ出るための開口扉のある位 置を表示するものです。
白地に赤の逆三角形をデザインした標示板です。
視線誘導標しせんゆうどうひょう(デリニェーター)
運転者に、道路の線形の変化を予知させ誘導することを目的として、車道の側方に沿って設置する反射体等の施設のことです。デリニェーターとも呼ばれています。
種類としては、通行車両の風圧を利用して自動的に羽を回転させ反射面を清掃する機構を備えた自掃式デリニェーターや電球を内蔵して自動的に発光するようにして、視認誘導機能を高めた自発光式デリニェーターなどがあります。
路面標示ろめんひょうじ、レーンマーク、区画線くかくせん
道路標示および区画線は、交通の流れを誘導し、運転者に必要な案内、警戒、規制、あるいは指示を示して、自動車の安全かつ円滑な交通 を確保することを目的として設けられています。
ハイウェイラジオ
一定の区間毎に、一般のカーラジオ(1620KHz)を通して情報提供を行っています。
交通情報の提供による通行の円滑・快適性の向上を目的に行っています。
その時々の交通状況に見合った最新情報を常時提供しています。