環境への取り組み
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【環境方針】 (2007年7月制定)
NEXCO東日本は、環境への取り組みを経営の重要課題と位置付け、社会の責任ある一員として、地球環境の保全や循環型社会の形成に貢献するとともに、沿道の生活環境や自然環境の保全の取り組みを進めることにより、社会から信頼される企業を目指します。
【環境行動指針】 (2021年1月改訂)
NEXCO東日本は、環境方針に基づき、以下の行動を行います。
Ⅰ.環境保全の取り組み
- 地球温暖化防止への貢献
- 高速道路のネットワーク整備・強化や渋滞対策による交通の円滑化、のり面の樹林健全化により、二酸化炭素の削減に貢献します。
- 2050年二酸化炭素実質排出ゼロを目指します。
- 循環型社会形成への貢献
- 3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進、グリーン調達を推進することにより、循環型社会形成に貢献します。
- 環境負荷の低減
- 事業活動のすべての段階において法令遵守し、環境負荷の低減に努めます。
- 持続可能な社会の実現に向けグリーンインフラの構築に努めます。
- 生物多様性環境の保全に資するべく、自然環境に及ぼす影響の低減に努めます。
- 沿道の生活環境に及ぼす影響の低減に努めます。
Ⅱ.技術開発
- 持続的・効果的な地球温暖化防止、循環型社会の形成、環境負荷の低減に資するため、保有技術の活用や新たな技術開発に取り組みます。
Ⅲ.環境経営の取り組み
- 環境マネジメント
- 環境保全の状況を毎年度分析・評価することにより、取り組みを持続的・効果的に実施します。
- ISO14001による環境マネジメント経営を実施します。
- コミュニケーション
- 環境マネジメントの結果を「NEXCO東日本レポート」により公表し、社会とのコミュニケーションを図ります。
- 地域の方々や自治体、国などと連携した社会環境活動に取り組みます。
- 社員教育
- 社員教育を通じて、環境に係る社員の意識向上、企業風土の醸成をさらに高めます。
【NEXCO東日本グループ カーボンニュートラル推進戦略】
NEXCO東日本グループでは、サステナビリティ経営を推進し、高速道路を通じて社会を支える使命を持続的に果たすため、サプライチェーンを対象に温室効果ガスの実質排出量の削減を推進する「NEXCO東日本グループ カーボンニュートラル推進戦略」(以下、「本戦略」)を策定しました。
NEXCO東日本グループは一丸となって、高速道路事業を通じた道路交通の円滑化などによる温室効果ガス排出量の削減に取り組むとともに、エネルギー消費の最小化や再生可能エネルギーの創造・活用を推進し、さらには産業界等とも連携した新たな技術の開発にも挑戦して、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。
本戦略では、NEXCO東日本グループ(自社)の事業活動による排出(Scope1・Scope2)に加え、自社の事業活動に伴う間接的な排出(Scope3)を含む「サプライチェーン排出量」を対象とし、Scope1・Scope2のCO2排出量について削減策を計画・推進し、2050年度のCO2実質排出量ゼロの達成を目指します。また、中間的目標として2030年度におけるCO2排出量について2013年度比50%以上の削減を目指します。
さらに、Scope3について政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現と2030年度における目標の達成を目指し、CO2排出量削減に寄与する施策を推進します。
【ISO14001】
NEXCO東日本は、健全かつ効果的な環境マネジメント経営を実施するためISO14001を取得。環境活動に関するPDCAサイクルを回すことで、全社的に環境活動を管理しています。
- ISO14001
ISO14001(環境)は、1996年にISO(国際標準化機構)から発行された環境に関する国際規格で、環境マネジメントシステム導入の指針を示すものです。この規格では、環境影響の向上のため、環境対応プロセスの継続的改善を図ることを目的とし、PDCAに基づく環境対応の枠組み(マネジメントシステム)を構築、運用することが求められています。
【環境への取り組み事例】
省エネルギー化と視認性に優れた照明の採用
トンネル内の照明を従来の「高圧ナトリウムランプ」から、「LEDランプ」に変更することで、視認性の向上を図るとともに省エネにも貢献しています。これまで301カ所のトンネルに設置し、2019年度は新たに28カ所のトンネルでLEDランプを設置しています。これまでに実施したLEDランプへの変更による使用電力量の削減は年間約3,700万kwh(CO2削減年間約2.0万トン)と推計されます。
また、トンネル照明だけでなく道路の照明にもLEDを導入するなど、更なる電力削減に向けた取組みも行っています。
沿道の生活環境に及ぼす影響の低減
沿道環境に及ぼす影響の低減を図るため、遮音壁設置による騒音対策や環境施設帯の整備などの対策を行っており、2019年度には、約3kmの遮音壁を設置し、設置延長の合計は約1,080kmとなっています。
地球温暖化防止に寄与する樹林形成
高速道路敷地内では、2019年度までに約3,700haもの面積に植樹を行ってきました。これらの樹林によるCO2の吸収・固定効果は年間約3.9万トンと推計されます。
NEXCO東日本は、これらの樹林を含むグリーンインフラを適正に管理しています。
自然環境に及ぼす影響の低減
エコロードの整備活動やエコ体験学習を実施したり、地域の方々と協力して緑化活動やビオトープの保全作業などに取り組んでいます。
環境にやさしい「ecoインター®」「ecoエリア®」の推進
ICおよびSA・PAでは、省エネルギー型の電気設備の積極的な導入を基本とし、建物内の冷暖房効率の向上対策や、太陽光発電などによる再生可能エネルギーを活用した「環境にやさしい」施設の整備を進めています。