東京湾周辺地域及び圏央道料金社会実験について(実験結果の速報)
平成19年11月9日
国土交通省 関東地方整備局
NEXCO東日本 関東支社
NEXCO中日本 八王子支社
国土交通省では、高速道路ネットワークの更なる有効活用に向け、料金社会実験を実施しております。この一環として、都心の慢性的な交通混雑を緩和すべく、平成19年8月より順次、東京湾周辺地域の「ベイ割」及び「圏央道料金社会実験」を実施してきたところです。
実験は、現在も継続して実施しているところですが、この度、実験結果の速報をとりまとめましたので、お知らせします。
なお、今回の実験結果(速報値)について、東京湾岸地域及び圏央道料金社会実験に関するアドバイザー会議(委員長:杉山武彦 一橋大学学長)の委員のうち、学識経験者の委員から意見をいただきました。
ベイ割
- 時間帯割引の実験では、アクアライン利用交通量は、実験前と比較して、割引時間帯で平日で18%、休日で22%増加しています。
- 特定区間割引の実験では、対象8IC発着のアクアライン交通量は、実験前と比較して、19%~41%増加しており、特に休日の東関東道では69%増加と、より高い伸びとなっています。
- 湾岸道路の交通量は、実験前と比較して減少傾向にあり、時間帯割引と特定区間割引のいずれの実験においても、湾岸ルートからアクアラインルートへの転換が見られています。
- アンケート回答者のうち5割が「料金割引により湾岸ルートからアクアラインルートを利用するようになった」、「料金割引を知っていたら利用していた」と回答、多くの人が湾岸ルートからアクアラインルートへの転換を行うとしています。
- 特定区間割引の割引対象ICについて4割以上の人が「やや不満」、「非常に不満」と回答、多くの人が割引対象区間の拡大を望んでいます。
圏央道
- 圏央道を全線利用する交通量は、実験前と比較して、約16%増加しています。
- 中央道と圏央道を連続利用する交通量は、実験前と比較して、約13%増加しています。
- 実験前と比較して、圏央道の交通量は約18%増加する一方で、並行する一般国道16号の交通量は、約18%減少しています。また中央道と圏央道を連続利用される方が増加したことにより、八王子ICの都心方面出入り交通量は約5%減少しています。
- 圏央道を「利用したことがある」または「利用してみたい」と回答した人のうち、2割以上の人が「料金割引の社会実験により圏央道を利用する」と回答しています。
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