入札手続きの取りやめについて
平成22年7月20日
東日本高速道路株式会社
東北支社
東日本高速道路株式会社 東北支社(宮城県仙台市)は、下記の調達について、入札手続きを取りやめましたのでお知らせいたします。
入札手続きの取りやめの概要
今般、下記の調達について、入札執行した際、一部の入札者間の単価表に様式や単価の一致が見られたため、直ちに落札決定を保留して調査した結果、入札者間で単価表の授受が認められました。そのため、当該者の入札を無効とすることとし、当該者への通知準備をしていたところ、調査を受けた入札者のうち1者から、「入札に関してNEXCO東日本の社員から不公正な働きかけがあった」という趣旨の連絡があり、該当する社員への調査の結果、入札公告前にその内容の一部を話していたことなどの事実が判明しました。このことは、入札・契約にかかる公正性を確保していないことの他、当社の調達手続きに違反しており、入札手続きを継続することは、不適当と判断し、本入札を取りやめることとしました。
入札手続きの取りやめの経緯
今般、当社が発注した郡山管理事務所維持補修用機械等定期点検及び整備作業について、入札を執行したところ、入札者4者のうち、2者の単価表様式及び単価の約7割が同一であったことから、直ちに落札決定を保留して、調査を実施しました。その結果、2者の間に本件入札の全単価項目における単価の授受が認められました。
当社では直ちに、公正・中立な立場の第三者(弁護士)に意見照会した上で、2者の入札には公正性が確保されていないと認められることから2者の入札を無効とすることとし、2者を除いて、有効な入札を行った入札者のうち、契約制限価格以内で最低の価格を提示した者を落札者とすることとしました。また、無効とした2者へはその旨の通知準備をしておりました。
無効とした2者への通知準備をしていたところ、この2者のうち、1者から、「入札に関してNEXCO東日本の社員から不公正な働きかけがあった」という趣旨の連絡がありました。
当社では、直ちに、落札者の決定を保留するとともに、該当する社員へ事実関係を調査した結果、これまでに次の事実が認められました。
- 入札公告前に当社の社員が当該入札者に対して、昨年まで小型車と大型車と二つに分けて発注していた契約を今年は「大型・小型の契約が一本化になるだろう」という趣旨のことを話した。
- 入札公告前に当社の社員が当該入札者に対して、「受注してみたらどうか」という意味のことを話した。
- 入札後(単価表疑義の調査に入る前)に当社の社員が当該入札者に対して、「単価がおかしいから、疑いがかかっている」と話した。
当社では、これらの経緯、事実について、公正・中立な立場の第三者(弁護士)に意見照会した上で、本件調達手続きは入札・契約にかかる公正性を確保していないことの他、当社の調達手続きに違反しており、入札手続きを継続することは、不適当と判断し、本入札を取りやめることとしました。
当社では、引き続き社員への調査を行うと共に、このような事態を招いたことを真摯に受止め、再発防止の徹底とコンプライアンス意識の浸透に努め、調達手続きを公正・的確に実施するよう徹底してまいります。
【調達の概要】
- 契約件名
郡山管理事務所維持補修用機械等定期点検及び整備作業 - 発注機関
東日本高速道路株式会社 東北支社 郡山管理事務所 - 契約方法
一般競争入札(競争参加資格事後審査方式) - 履行期間
契約締結日の翌日から平成23年6月30日まで - 定期点検及び整備作業の概要
車両運送法等関連法令に基づき東日本高速道路㈱東北支社郡山管理事務所が保有する維持補修用機械等の定期点検および整備等を行うもの。 - 経緯
平成22年5月20日:入札公告
平成22年6月18日:入札書提出期限
平成22年6月21日:開札
平成22年6月23日:入札者2者の単価表及び単価に疑義を発見
平成22年6月29日:入札者への調査(6/29から7/5まで)
平成22年7月15日:入札者から不公正な働きかけのあったという趣旨の連絡
平成22年7月16日:該当する社員、入札者2者への調査
平成22年7月20日:入札手続きの取りやめ
【参考】
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