「第13回北海道高速道路の四季フォトコンテスト」入賞作品決定
~「過去最高」レベルの応募作品から13点が入賞~
令和5年3月29日
東日本高速道路株式会社
北海道支社
NEXCO東日本北海道支社(札幌市厚別区)は、令和4年(2022年)5月から12月にかけて作品を募集した「第13回北海道高速道路の四季フォトコンテスト」について、北海道教育大学の伊藤隆介教授による厳正な審査を経て、225名の方から寄せられた計637点の応募作品の中から、計13点の入賞作品(別紙【PDF:1.4MB】)を決定しました。
「高速道路のある風景」部門(高速道路部門)の最優秀賞には、神保吉数さん(新ひだか町)の作品『夕焼けの空』が、「北海道の四季」部門(四季部門)の最優秀賞には、hiroさん(札幌市)の作品『雪の中の妖精』がそれぞれ選ばれました。
本コンテストは、道内の高速道路への親しみの醸成や道内の魅力的な風景の発信を通じた観光促進などを目的として、平成20年(2008年)から開催しているコンテストで、道内の高速道路が風景の一部になった作品が対象の「高速道路部門」と、北海道の四季を表現した作品が対象の「四季部門」の2部門で作品を募集しました。
入賞作品は、NEXCO東日本の「ドラぷら」内専用ページでご覧いただけます。
審査員・伊藤隆介教授の講評(要旨)
新型コロナウィルスで観光や遠出が難しかった一年であったにもかかわらず、600点を優に超える応募作品が寄せられ、作品の質もおそらく過去最高レベルと言ってよく、賞の数が足りないと思うほどに秀作、良作、力作が続出しました。
「高速道路のある風景」部門最優秀賞の『夕焼けの空』は、夏の夕方が静かで落ち着いた情感で描かれた作品ですが、一方で立体感のあるレイアウトが魅力です。夕焼け色を帯びた雲が一点透視法的な遠近で捉えられ、その手前を横切る川と水の動感、さらに上方からダイナミックに割って入る高速道路という三位一体の造形力が見事です。
「北海道の四季」部門最優秀賞の『雪の中の妖精』は、「北海道の四季」部門初の動物写真による最優秀賞です。目の前に「パッとでてきた一頭の鹿」を撮ったとのことですが、鹿の表情や毛の質感、舞い散る雪と空気感、遠近に展開する光と影、硬軟のフォーカス(ピント)が相まって、白昼夢のような一瞬を記録しています。「名人」も多い動物写真の分野では、被写体をドキュメンタリーあるいはドラマ性で捉える場合が多いですが、本作品には今のコンテストには見ないテイストが感じられました。
新しい春を迎え、新型コロナウィルスをめぐる社会状況も転機を迎えました。今シーズンは、いよいよ北海道でも各地を訪ね、ドライブできることでしょう。久々にマスクを外し、深呼吸しながら触れる風景、出会う人々は、かつてなく新鮮で魅力的に見えることでしょう。皆さんならではの「シャッターチャンス」を通した作品を拝見したいと期待しています。(全文は、ドラぷら専用ページでご覧いただけます。)
プロフィール
伊藤 隆介(いとう りゅうすけ)
1963年札幌市生まれ。映像作家。アートフィルムやビデオアートの分野で、国内外の映画祭や美術館などで発表活動を行う。現在は、北海道教育大学で写真を含めた映像・メディアアートの教育に携わっている。「村雨ケンジ」名義での漫画評論も多数。北海道教育大学芸術・スポーツ文化学科映像研究室教授。シカゴ美術館附属大学大学院修了。
~高速道路部門最優秀賞受賞作品について~
- 撮影時期 2022年9月
- 撮影場所 小樽市周辺
- 撮影者・神保吉数さんのコメント
夕焼けに染まらなかったが、筋雲が微かに色がついた。川と高速道路を入れて撮影した。
NEXCO東日本グループでは、2021年度から2025年度までの期間を「SDGsの達成に貢献し、新たな未来社会に向け変革していく期間」と位置づけ、様々な取り組みを行っています。
今回の「北海道高速道路の四季フォトコンテスト」は、持続可能な観光業の促進や地域社会の活性化などにつながる事業活動としてSDGsの8番と17番に貢献するものと考えています。
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