東北地方太平洋沖地震による高速道路等の被害と復旧状況

平成23年3月24日
東日本高速道路株式会社

1 地震発生から現在までの主な経緯

11日(金) 14時46分
  • 地震発生。通行止めを実施後、ただちに緊急点検を開始。
  • 本社、東北支社、関東支社にNEXCO東日本災害対策本部を設置。
16時頃~
  • 仙台東部道路 名取IC付近の本線にて、津波から避難された約230名の地域の皆さまを交通管理隊が発見。車両にて安全な場所へ搬送。うち、約60人の皆さまが仙台管理事務所を一時避難として一晩利用。
20時30分
  • お客さまの高速道路外への退避完了を確認。
  • ※一部、休憩施設待機を希望されるお客さまを除く。
12日(土) 早朝~
  • 東北道などの主要路線を中心に緊急車両の通行を可能とする仮復旧を順次完了し、自衛隊の救援車両などが利用。
5時頃
  • 北関東道 太田桐生IC~佐野田沼IC間18.6キロ(3月19日開通予定)の未開通区間を自衛隊ほか緊急車両が利用開始。
11時~
  • 関係公安委員会が緊急交通路を順次指定。
  • 緊急交通路に指定されている区間内の利用可能なほぼ全てのSA・PAが、被災地を往来する緊急車両の中継基地・補給基地として活用される。
14日(月) 0時頃
  • 道路交通管制等に必要な通信ネットワークの被害(光ケーブル切断)5路線11箇所の復旧が完了。
19日(土) 12時00分
  • 東北道 浦和IC~宇都宮IC間の緊急交通路の指定解除に合わせ、北関東道 太田桐生IC~佐野田沼IC間を前倒し開通。
21日(月) 10時00分
  • 常磐道について、水戸IC~いわき中央IC間の緊急交通路の指定が解除される。これに伴い、福島県の原発事故の影響で立ち入りを行っていない、いわき中央IC~常磐富岡IC間を除く常磐道すべての区間で一般車両の通行が可能になった。
22日(火) 10時00分
  • 被害を受けた高速道路等延べ870キロ区間のうち、東北道全線を含む約93%(813キロ区間)の応急復旧が完了。
  • 関係公安委員会により、東北道 宇都宮IC~一関IC間他について、大型自動車等以外の通行を禁止する交通規制を実施。これに伴い、東北道全線について大型自動車等の通行が可能となった。
24日(木) 6時00分
  • 関係公安委員会により、東北地方太平洋沖地震に伴い実施していた交通規制が全面解除。(仙台東部道路 仙台若林JCT~仙台港北IC間及び三陸道 仙台港北IC~利府JCT間は上り線のみ通行止め、常磐道 常磐富岡IC~いわき中央IC間は通行止め)
現在に至る。

2 高速道路本線の復旧状況と復旧見込み

別紙【PDF:1.5MB】参照

  1. 応急復旧の状況
    • 3月24日時点では、被害を受けた高速道路等20路線、延べ870キロ区間に対して、約813キロ区間(約93%)の応急復旧が完了。
    • 福島県の原子力発電所事故の影響で立ち入りを行っていない常磐自動車道 常磐富岡IC~いわき中央IC間の約43キロ区間を除く、仙台東部道路 仙台若林JCT~仙台港北IC間 約10キロ区間及び三陸自動車道 仙台港北IC~利府JCT間 約4キロ区間については、引き続き応急復旧を実施中。
  2. 今後の復旧見込み
    • 仙台東部道路(仙台若林JCT~仙台港北IC間)及び三陸自動車道(仙台港北IC~利府JCT間)約14キロ区間については、3月末目途に応急復旧を完了させる見込み。
    • 応急復旧が完了した区間については、順次、計画的に本復旧を実施していく予定。

3 サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)の状況

  • 施設の損壊やライフライン(水道)の不通によって、売店などの商業施設がご利用いただけない状態になっているSA・PAは1箇所。
  • 復旧、救援活動の拠点となっている等の理由によりご利用いただけないSA・PAは、5箇所。
  • トイレについては、水道の供給が停止している箇所に仮設トイレを設置しており、利用できる全SA・PAでトイレの利用が可能。
  • なお、営業中の施設においても、物流状況や施設の損壊等により、通常の営業を実施できないこともあります。
  1. 商業施設がご利用いただけない状態のエリア※【1箇所】
    • 東北自動車道 福島松川PA(上)※トイレはご利用いただけます。
  2. 閉鎖しているエリア【5箇所】(通行止め区間を含む。)
    • 常磐自動車道 四倉PA(上・下) 通行止め区間
    • 常磐自動車道 中郷SA(下)
    • 北関東自動車道 笠間PA(東・西)
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