高速道路での「車両火災による通行止め」
令和6年9月20日
東日本高速道路株式会社
北海道支社
NEXCO東日本北海道支社(札幌市厚別区)からの注意喚起になります。
1.今回の事案
9月14日(土)17時過ぎに、札幌市内から新千歳空港に向かう高速バスで車両火災が発生し、夕方の交通量が多くなる時間帯にかけて、道央自動車道(上り線・千歳方面)で約7時間通行止めとなり、高速道路をご利用される予定のお客さまには大変ご迷惑をおかけしました。
当該対応としまして、消防機関の消火活動、発災した車両のレッカー作業、燃料漏れによる路面の広範囲な清掃作業等が必要となったため、作業に長時間を要しました。
2.「車両火災による通行止め」への対応
高速道路で車両火災が発生し通行止めになると、社会的影響が大きくなることから、日頃から各関係機関に対して、車両の整備・点検の徹底等をお願いしております。また、道路情報板での啓発表示も行っております。
3.高速道路で車両火災が発生した際の社会的影響について
高速道路での車両火災は発生箇所によって、道路構造物や周辺への影響も甚大となります。
高架橋での発災の場合は熱や焼けた構造物が、高架橋の下側を通る一般道へも影響を与えます。
また、トンネル内で発生した場合は閉鎖空間のため、熱がこもり、煙が充満するなど、トンネル内の後続の車両にも大きな影響が及びます。高熱により壁面や構造物も影響を受け、通行止めだけではなく、復旧作業に長時間を要することもあり、道内の物流や観光など、皆さまの生活にも大きな影響が生じます。
4.過去の事案
(1)道央自動車道での事案
令和5年9月25日(月)の正午過ぎに道央自動車道(下り線・札幌方面)で、大型トラックのタイヤがバーストして出火し、5時間近い通行止めが発生しました。高架橋での火災だったため、高架橋の下で並行する札幌新道でも車線規制をするなど、一般道側の交通にも渋滞の影響がありました。
(2)道東自動車道での事案
令和5年11月17日(金)の朝方に道東自動車道(上り線・札幌方面)で、大型トラックのタイヤがバーストして脱輪・出火し、占冠トンネルを抜けた先の待避所で全焼する事象が発生しました。
NEXCO東日本グループでは、2021~2025年度までの期間を「SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献し、新たな未来社会に向け変革していく期間」と位置づけ、様々な取り組みを行っています。
今回の「注意喚起」については、安全な道路空間の提供などにつながる事業活動としてSDGs目標の3番、17番に貢献するものと考えています。
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