本格的な冬が到来、交通事故や車両火災を未然に防ぐためタイヤチェックをお願いします

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令和5年12月1日
東日本高速道路株式会社
北海道支社

 NEXCO東日本北海道支社(札幌市厚別区)からのお願いです。
 いよいよ本格的な冬が到来しました。冬タイヤや冬用ワイパー、不凍タイプのウォッシャー液への交換など、車の冬装備への交換は済んでいますか。
 これからの冬道を安全に走行するため、ご自身で冬タイヤに交換されている場合は、ナットの締め方に緩みが無いか確認するとともに、交換したタイヤの空気圧も補充いただき、脱輪事故防止やタイヤバースト防止に努めていただきますよう、ご協力をお願いします。また、劣化した冬タイヤでの走行は大変危険ですので、タイヤの状態も併せてご確認ください。

1.高速道路の落下物について

 新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、高速道路の交通量もコロナ前までに戻りつつあります。交通量に比例して高速道路の落下物も、令和3年、令和4年は11,000件でしたが、令和5年は10月末時点で10,000件を超えています。(落下物上位は、①ビニールシート等のプラスチック・ビニール類、②タイヤ・バンパー等の自動車部品、③角材・毛布等の木材布類)
 特にタイヤの落下物は、令和3年は185件、令和4年は198件でしたが、令和5年は10月末時点で208件と、前年、前々年を上回っています。
 高速道路では落下物に後続車が衝突すると、大きな事故に繋がります。また、交通管理隊は時速100kmで走行している空間を、命がけで回収作業にあたっています。
 今一度、冬タイヤのナットや空気圧を確認いただき、一般道も含めた冬道の安全・安心を皆さんのちょっとした気遣いで守っていきましょう。

高速道路の落下物の一例
落下物を回収する交通管理隊

2.バーストからの車両火災の発生

  1. 道央自動車道での事象
     9月25日のお昼過ぎに道央自動車道(札幌方面の下り線)で、大型トラックのタイヤがバーストして出火し、5時間近い通行止めが発生しました。高架橋での火災だったため、高架橋の下で並行する札幌新道でも車線規制をするなど、一般道側の交通にも渋滞の影響がありました。
  2. 道東自動車道での事象
     11月17日の朝方に道東自動車道(札幌方面の上り線)で、大型トラックのタイヤがバーストして脱輪・出火し、占冠トンネルを抜けた先の待避所で全焼するという事象が発生しました。トンネル内で車両火災が発生してしまうと、大変危険な状況になります。トンネルは閉鎖空間のため、熱がこもり、煙が充満するなど、トンネル内の後続の車両にも大きな影響が及びます。また、高熱により壁面や構造物も影響を受け、通行止めだけではなく、復旧作業に長時間を要することもあり、道内の物流などにも大きな影響が生じます。
9月25日の車両火災
11月17日の車両火災

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 NEXCO東日本グループでは、2021~2025年度までの期間を「SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献し、新たな未来社会に向け変革していく期間」と位置づけ、様々な取り組みを行っています。
 今回の「タイヤチェックのお願い」については、安全な道路空間の提供などにつながる事業活動としてSDGs目標の3番、17番に貢献するものと考えています。

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