大型車短時間限定駐車マスの整備拡大と適正な利用への取組み
2024年12月25日
東日本高速道路株式会社
中日本高速道路株式会社
西日本高速道路株式会社
東日本高速道路株式会社(NEXCO東日本)、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)、西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)は、高速道路のサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)における利便性向上の取組みとして、大型車駐車マスの拡充に加え、11箇所の休憩施設で駐車マスの一部を「短時間限定駐車マス」として整備し、60分以内の駐車とすることで、大型車ドライバーの休憩機会を確保する実証実験を2023年11月から順次開始しております。
短時間限定駐車マスの導入から1年が経過し、短時間(60分以内)の利用台数増加、駐車マスの回転率増加など効果が確認できたため、更なる休憩機会の確保に向け、新たに24箇所で整備を拡大することとしましたのでお知らせします(別添-1【PDF:542KB】参照)。
一方で、短時間限定駐車マスに60分以上駐車する車両も一定数確認されたことから、より多くのお客さまに適切にご利用いただくため、短時間限定駐車マスを実施している一部の休憩施設にて、駐車時間を判定するための画像処理技術の導入による情報提供を実施いたします。
1.試行導入の効果と新たな整備箇所について
E1東名 足柄あしがらSA(上り)に導入した短時間限定駐車マスでは、以下の効果が確認されました(別添-2【PDF:494KB】参照)。
- 60分以内の利用台数:
<運用開始前174台/日→運用後306台/日>
- 延べ利用台数(回転率):
<運用開始前6.6台/マス・日→運用後9.9台/マス・日>
そのため、表-1に示す24箇所の休憩施設において、新たに整備を拡大していきます。各休憩施設への短時間限定駐車マスの導入時期は改めてお知らせいたします。
表-1 短時間限定駐車マスを新たに整備する休憩施設
会社名 | 対象休憩施設 |
---|---|
NEXCO東日本 |
E4東北道 佐野さのSA(上り)、大谷おおやPA(上り)、那須高原なすこうげんSA(上り)、吾妻あづまPA(下り)、菅生すごうPA(下り) |
NEXCO中日本 |
E1東名 駒門こまかどPA(上り)、東郷とうごうPA(上り) |
NEXCO西日本 |
E1A新名神 甲南こうなんPA(上下)、茨木千提寺いばらきせんだいじPA(上下) E2山陽道 三木みきSA(上下)、吉備きびSA(下り)、福山ふくやまSA(上り)、小谷こだにSA(上下)、宮島みやじまSA(上下)、下松くだまつSA(上下) E2A中国道 美東みとうSA(上り) E3九州道 吉志きしPA(上下) |
2.適切にご利用いただくためのお願い(取組み)について
短時間限定駐車マスの実証実験を行った11箇所では、深夜・朝方を中心に60分以上駐車する車両を一定数(約30%)確認しております。また、60分以上駐車している全ての車両が、60分以内の適正な利用をした場合、11箇所の休憩施設において、1日当たり752台以上の短時間駐車利用機会の創出が可能となります(別添-2【PDF:494KB】参照)。
NEXCO各社では、案内看板の設置やポスター広報によるお客さまへの周知を進めてまいりましたが(別添-3【PDF:626KB】参照)、こうした背景を踏まえ、表-2に示す短時間限定駐車マス整備済みの休憩施設において、図-1に示すような画像処理技術により駐車時間を判定し、休憩施設に設置されたモニターに駐車時間を表示する情報提供の取組みを開始することといたします。この画像処理技術による駐車時間の情報提供を導入することで、より適切に短時間限定駐車マスをご利用いただくとともに、更なる休憩機会の創出を目指します。
表-2 画像処理技術を導入する休憩施設
会社名 | 対象休憩施設 | 導入予定時期 |
---|---|---|
NEXCO東日本 | E4東北道 蓮田はすだSA(上り) | 2024年12月 |
NEXCO中日本 | E1東名 足柄あしがらSA(上り) | 2024年度内※ |
NEXCO西日本 | E3九州道 古賀こがSA(下り) | 2024年12月 |
- 導入時期は改めてお知らせいたします
図-1 画像処理技術の導入予定の事例<E4東北道 蓮田SA(上り)>
NEXCO各社では、大型車ドライバーの確実な休憩機会の確保に向け、短時間限定駐車マスの整備とあわせ、休憩施設の駐車マス拡充をはじめとする、混雑対策を引き続きおこなってまいります。
短時間限定駐車マスをご利用の大型車ドライバーの皆さまにおかれましては、休憩施設内看板や路面標示の案内に従って駐車いただき、一部施設の休憩施設内モニターのご活用とあわせて、駐車後60分以内にご出発いただきますよう、ご協力をお願いいたします。
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