インド現地法人「E-NEXCO INDIA PRIVATE LIMITED」の 営業開始について
令和元年10月28日
東日本高速道路株式会社
株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング
NEXCO東日本(東京都千代田区)は、令和元年11月1日(金)からインド現地法人であるE-NEXCO INDIA PRIVATE LIMITED(グルガオン市 以下、「E-NEXCO INDIA」)の営業を開始します。NEXCO東日本グループにおける在外法人の設立は、初めてのことになります。
E-NEXCO INDIAは、「NEXCO東日本グループの保有する質の高い技術とノウハウをインド道路事業者へ輸出・移転することにより、インドにおける安全・安心・快適・便利な道路空間の提供に寄与します。」という理念のもと、事業を進めてまいります。
今後事業を展開していく予定のインドの道路状況
1 設立の背景
世界最大規模の高速道路整備が見込まれるインドにおいて、NEXCO東日本グループの保有する技術とノウハウを広く提供するため、平成21年10月に駐在員事務所を設置し、業務を開始しました。
その後、三菱商事株式会社、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構、日本高速道路インターナショナル株式会社と組成したコンソーシアム※を通じて、Cube Highways and Infrastructure Pte.Ltd.(以下、「キューブ社」)の株式20%を取得し、同国における有料道路運営事業へ本格参入を果たしました。また、平成30年2月にインドの有料道路運営会社キューブ社と技術支援業務の提供を目的とした技術アドバイザリー契約を締結しました。このような経緯を踏まえた上で、このたび、インドで本格的にビジネスを行う環境が整備されてきたため、同国において現地法人を設立することとしました。
※本道路事業の運営を目的とした共同事業体
2 会社概要
- 会社名:
- E-NEXCO INDIA PRIVATE LIMITED
- 営業開始:令和元年11月1日(金)
※インド会社登記局の登記完了日は、令和元年10月16日(水) - 資本金:4,900万ルピー
- 株主:東日本高速道路株式会社(約92%)、株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング(約8%)
※為替により若干変動 - 所在地:Office No.318, Bestech Chambers(Radisson Suites), B-Block, Sushant Lok, Phase-1, Gurgaon 122002, Haryana, India
※現インド駐在員事務所と同じ所在地 - 役員:取締役社長 藤野 智幸 (NEXCO東日本 技術本部海外事業部長兼務・非常駐)
取締役副社長 岡島 一広 (常駐) - 社員:1名
3 運営方針
NEXCO東日本グループの海外子会社として、インド社会に広く認知される会社を目指し、以下の方針で事業を進めてまいります。
- 質の高い技術とノウハウの提供
- 質の高さと同時に、インドで受け入れられる価格
- インドの未来に貢献できる企業
- 安全・安心・快適・便利な道路空間の実現
- 顧客のニーズと同時に、社会や環境に配慮した成果の提供
4 主な事業
(1)技術支援業務
日本の高速道路管理及び建設で培ってきた様々な技術をインドの道路会社などに提供します。
以下の3つは、E-NEXCO INDIAがインドにおいて提供を予定している内容です。
【1】路面性状測定業務
路面性状(ひび割れやわだち掘れなど)測定・データ解析を行い、報告書にまとめる業務で道路メンテナンスの高度化・効率化をサポートします。
【2】道路画像配信システム提供
巡回車両から撮影した道路の画像をリアルタイムで連続伝送するサービスを提供します。GPSの位置情報を活用してキロポストに紐づいた連続画像を撮影し、遠隔の監視員が、道路や気象の状況をリアルタイムで把握できます。
【3】高速道路に関する各種コンサルティング
サービスエリアの運営や交通管制システム、料金収受マネジメントや交通巡回運用など、高速道路の運営に関わる各種コンサルティングを提供します。
(2)高速道路技術者による調査業務
高速道路技術者によるインドにおける道路関連の市場調査など、各種調査を提供します。
(3)研修業務
インド人技術者へ道路関連の構造物メンテナンスなどの技術トレーニングを提供します。
(4)インド進出支援コンサルティング
高速道路関連の技術を持つ日本企業に対して、インド進出の足掛かりとなるコンサルティングを提供します。
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