道央自動車道の開通について
平成24年7月26日
東日本高速道路株式会社
NEXCO東日本(東京都千代田区)が建設を進めている道央自動車道大沼公園(おおぬまこうえん)インターチェンジ(IC)から森(もり)IC間(延長9.7Km)が開通することになりました。
開通区間及び開通日
- 開通区間 道央自動車道 大沼公園IC~森IC間(延長9.7km)
- 開通日 平成24年11月10日(土)
開通区間概要
今回開通する区間は一般国道5号及びJR函館本線と並行し、駒ケ岳を東に望む高速道路で、比較的平坦な丘陵地を通過しています。
道南方面へさらに高速道路が延伸し、定時性の向上による物流の機能強化に加え、大雨や津波などによる災害時の緊急輸送路としてのリダンダンシーが確保されます。
その他
開通時間、開通式典などについては別途お知らせします。
【位置図】
【今回開通区間の現在の状況】
開通区間の概要
(1)開通区間の概要
道央自動車道は平成21年に落部IC~八雲IC間、平成23年に森IC~落部ICと順次開通を行ってきました。
今回開通する区間は平成13年より用地取得を進め、順次工事に着手し、今回開通することとなりました。
(2)現場における創意工夫
(2)-1安全・安心へ配慮した取組
わき見運転や居眠り運転による車線逸脱対策として、注意喚起溝工(ランブルストリップス)を設置しています。
また、対面通行区間におけるサービスレベルの向上や重大事故の低減が期待できるワイヤーロープ式防護柵を一部の区間(約1.6Km)で試行導入しています。
(2)-2環境に配慮した取組み
環境にやさしい道路づくりを目指し、年間約20万トンも廃棄物として処分されているホタテの貝殻に着目し、この粉末を活用したアスファルト舗装混合物を使用しています。これにより循環型社会形成へ貢献しています。また、動物侵入防止対策として、鹿などの大型動物の侵入に対して高さ2.5mのフェンスを設置したり、キツネなどの小動物の侵入防止のために柵の下部の隙間を金網により塞いでいます。
電力消費量の低減に向けた取り組みとして、従来から導入を進めてきた照明灯具や道路案内標識に加え自発光スノーポールなどに電力消費量の少ないLED型照明を採用しています。
整備効果
~道央圏と道南圏の更なる利便性の向上及び災害時のリダンダンシー機能が強化~
道央自動車道の開通延伸により、道央圏と道南圏の利便性が向上し、定時性・安全性が確保され、札幌市から函館市の旅行時間がすべて一般道路利用に比べ約80分短縮となり、観光行動圏の拡大や地域の活性化並びに交流の促進などが期待されます。
また、一般国道5号ではこれまでに集中豪雨や東日本大震災時の津波の影響による通行止めが発生し、大きな迂回を余儀なくされることがありました。今回の開通を含め高速道路ネットワークが整備されることにより、災害時のリダンダンシーが確保され、定時性・安全性の向上による物流や緊急輸送路としての機能強化が期待されます。
~道南圏における救急搬送の迅速性が向上~
道央自動車道の開通延伸により、函館市にある高次救急医療機関がある市立函館病院までの救急搬送時間が短縮されるとともに患者への負担が軽減され迅速・安心・安全な救急搬送に貢献します。
~観光地までの移動がスムーズに~
道央自動車道の開通延伸により移動時間が大幅に短縮され、観光地までの移動がスムーズとなり、豊かな森林と多種多様な動植物が認められ今年7月3日にラムサール条約に登録された大沼を含む大沼国定公園へのアクセスが向上します。また、「100万ドルの夜景」で有名な函館山、湯の川温泉などがある道南圏と温泉地で有名な洞爺湖や登別を含めた「広域周遊型観光」など、新たな観光需要の増加が期待されます。
【参考:主要ICからの料金表】
【開通案内ポスター】