磐越自動車道 4車線化及び今回完成区間の概要
平成18年11月8日
東日本高速道路株式会社
1 4車線化工事概要
磐越自動車道は、常磐自動車道いわきJCT(福島県いわき市)から西へ分岐し、郡山JCT(福島県郡山市(こおりやまし))で東北自動車道、新潟中央(にいがたちゅうおう)JCT(新潟県新潟市(にいがたし))で北陸自動車道と接続する延長約213kmの高速自動車国道です。
平成9年10月西会津(にしあいづ)IC~津川(つがわ)IC間の開通により全線が開通しており、常磐自動車道、東北自動車道及び北陸自動車道と広域ネットワークを形成して、東北地方南部の沿線地域の経済・産業・文化等の発展に貢献する重要な役割を果たしています。
このうち、いわきJCT~郡山JCT間の71.4kmについては、平成11年3月から4車線化工事に着手し、これまでに44.2km(62%)が4車線化されています。
今回の4車線化完成により、いわきJCT~郡山JCT間の49.0km(69%)が4車線化されることになります。
また、残る4車線化工事区間についても全ての区間で工事実施中であり、平成21年度のいわきJCT~郡山JCT間の4車線化完成を目指して工事を進めております。
2 完成区間の工事概要
- 工事の区間
福島県田村郡小野町大字飯豊から
福島県田村郡小野町大字吉野辺まで - 区間延長 4.8キロメートル
うち 土工延長 4.4キロメートル
橋梁延長 0.4キロメートル - 車線数及び設計速度
1.車線数 2車線を4車線に拡幅
2.設計速度 80km/h - 事業費
約28億円
3 完成の効果
- アクセスの向上
小野IC~阿武隈高原SA間の年平均交通量は約10,000台/日ですが、混雑期(夏休み、行楽シーズン等)には25,000台/日を超える日もあり、交通集中による渋滞や交通の乱れの原因となっています。今回の4車線化完成により、いわきJCT~郡山JCT(71.4km)の約7割(49.0km)が4車線となり、交通集中による渋滞や交通の乱れはさらに減少し、観光地等へのアクセスが向上するとともに、円滑で快適な走行が可能になると期待されます。 - 中央分離帯により安全性が向上
4車線化により中央分離帯にはガードレールやコンクリート防護柵を設置しました。対向車線飛び出し防止が図られ、より安全性が向上し、事故などによる上下線通行止めが減少します。
4 工事の特色
(1)コスト削減への取り組み
1.ガードレールの再利用
今回完成する区間のガードレールは、他の工事や保全作業で撤去したガードレールを再メッキして再利用し、建設コストの低減に寄与しています。
(2)環境への取り組み
1.磐越自動車道(いわきJCT~郡山JCT)4車線化工事については地球温暖化防止のため、盛土のり面の樹林化を図ってきました。
2.撤去したガードレールを積極的に再利用することで環境に配慮するとともに、建設副産物のリサイクルを推進してきました。
NEXCO東日本は、エコドライブや高速道路をご利用いただくお客様と連携した取組みを実施するため、エコロード・キャンペーンを10月24日(火)から実施しています。