年末年始時期の高速道路交通状況(詳細)
平成18年1月26日
東日本高速道路株式会社
さる1月5日、東日本高速道路株式会社では「交通混雑期における高速道路の交通状況(速報)」をお知らせしましたが、交通混雑期の渋滞緩和対策がどれくらいの効果をあげたのか詳細に検討した結果を取りまとめました。 (検討対象期間: 12月27日(火)~1月4日(水) 9日間)
1 ETC普及に伴う主な本線料金所の渋滞緩和効果
(詳細はこちら)
期間中の当社管内のETC利用率は、46%(約784万台/日)と昨年度同期(24% 全国のETC利用率)に比べて約2倍になりました。
こうしたETCの普及に伴い、高速道路の主な本線料金所※1では日交通量が増加したにも関わらず年末年始期間中の渋滞が平成14年度に比べ約9割減少、前年度に比べ約半減し、ETC利用者のみならず、料金所を通過するすべてのお客様にETCの普及による渋滞緩和の効果がありました。
- 1 主な料金所:平成14年度から16年度の年末年始期間中に1km以上の渋滞が発生した当社管内の全ての本線料金所を対象に分析
2 サグ部などでの交通集中による渋滞の緩和
(詳細はこちら)
上り坂やサグ部※2では、上り坂にさしかかったときに無意識のうちに走行速度が低下し、渋滞が発生することがあります。こうした渋滞を緩和するために、特に大きな渋滞が予測された箇所において、お客様に速度低下に注意していただくための『LED標識車を利用した速度回復情報提供』を行いました。
この対策を行った東北自動車道羽生インターチェンジ(IC)付近(上り線)や関越自動車道花園IC付近(上り線)では、昨年度と日交通量はほぼ同等でしたが渋滞が減少しました。
『LED標識車を利用した速度回復情報提供』は少ないコストで渋滞の緩和にもつながるので、今後も実施していきます。
- 2 サグ部 : 凹部のことをいい、道路では下り坂から上り坂に変化するところ
3 常磐自動車道三郷ジャンクション(JCT)付近の渋滞が減少
(詳細はこちら)
常磐自動車道三郷JCT付近(上り線)では、昨年度より日交通量は増加にも関わらず、渋滞は減少しました。これは、接続する首都高速道路からの渋滞が減少したことに加え、昨年11月27日に開通した東京外環自動車道三郷JCT~三郷南ICの延伸効果や、三郷JCTのランプ改良の効果も見られました。
※平成18年1月5日(木)にお知らせしました「交通混雑期における高速道路の交通状況(速報)」はこちらです。
当社では、今後も渋滞対策を推進するとともに、渋滞予測情報を迅速に提供しています。今後ともお客様のゆとりある旅行計画づくりにご活用ください。