「橋(橋梁)構造」の技術と設備の用語集

 橋とは、河川・渓谷や海峡等の上を越えて対岸側へ道路を作るための構造物で、橋梁とも呼ばれています。
 町や一般 国道などを横断・並走するため地上に道路が作れない場合の構造物は、高架橋と呼んでいます。

本線橋ほんせんきょう

 高速道路の本線が、河川や渓谷や海峡等の上を越えるための橋のことをです。
 高速道路の橋は、大きく分類すると、コンクリートで作った「コンクリート橋」と鋼材で作った「鋼橋」に分類されます。

跨道橋こどうきょう(跨高速道路橋)、オーバーブリッジ、OV

 高速道路の上空を横断する道路、水路、鉄道のための橋梁(橋)の総称です。(正式名は跨高速道路橋)。オーブイ(O.V.)ともいいます。

落下物防止柵らっかぶつぼうしさく

 橋梁の上部に取り付けられる鋼製網柵のことです。事故などがあった時に積荷等の落下防止、あるいは投物防止のために設置しています。
 鉄道および主要道路(国道・幹線道)等を横断する部分や高速道路と交差する跨道橋にも設置されています。

伸縮装置しんしゅくそうち、ジョイント

 橋梁の桁は、鋼桁では温度変化により、コンクリート桁ではこれに加えコンクリートの乾燥により伸縮しています。このため、橋梁の桁端部あるいは橋梁のかけ違い部には、桁の伸縮に対応する継手が必要となります。この継手を総称して伸縮装置(ジョイント)と言っています。車の走行の衝撃を直接受けるので損傷しやすく、段差が生じやすい個所となります。高速道路を快適に走行する上で伸縮装置の段差をなくしスムーズに走れる様にするのが重要なポイントとなります。

鋼橋こうきょう、メタル橋

 鋼材は、コンクリートに比べて重量が軽く、強度が大きいという利点から、長スパンの橋梁全般 に用いられてきました。また、材料を分割して運搬でき、現地でのボルトによる結合で容易に一体化できること、種々の現地の施工条件に対応しやすいことから長スパン橋梁のには鋼橋が用いられてきました。

コンクリート橋

 鋼橋に比べ重量が重いコンクリート橋は短いスパンの橋梁に用いられてきました。
 しかしながら、プレストレストコンクリートの技術の進歩により、長スパンの橋梁が可能となっています。

橋脚きょうきゃく、ピア

 橋を支えている足のことです。
 橋梁の下部構造の一つで、2径間以上の橋梁の中間部にあって上部構造の荷重を支持地盤に伝える構造部分です。