走行車線の利用促進による渋滞対策

LED標識を用いた車線利用率平準化実験の実施

追越車線から渋滞が発生する仕組みと予防方法

高速道路が混雑してくると、「少しでも早く進みたい」というドライバー心理が働き、多くの車が追越車線に車線変更をします。

その結果、追越車線に極端に車が集中し、車線が均等に使われないことで渋滞の発生を早めてしまいます。

1人1人がはやる気持ちを抑えることが渋滞予防につながります。

1.走行車線をゆっくり走行する車があります
2.走行車線では、後ろの車が遅い車を避けて車線を変更します
3.追越車線に車両が集中し、車間が詰まった車群が形成されます
4.追越車線の車群では何かの拍子に1台がブレーキを掛けると、直ぐに後続車に伝播し、次々にブレーキを踏み、流れが停滞します
5.走行車線でも、後続車が次々に速度を落とすため、流れが停滞し渋滞が発生します
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キープレフトについて

高速道路での「キープレフト」(左側車線走行)とは、追越しの時を除いて走行車線を走ることです。

キープレフトは法律でも定められており、追越車線を走り続けることは道路交通法(同法第20条)違反になる場合があります。

追越しを終えたらすみやかに走行車線へ戻りましょう。

これまでの取組み

走行車線の利用促進による渋滞対策とは

NEXCO東日本では、主に休日・交通混雑期に発生している渋滞の緩和を目的として、走行車線の利用の促進による渋滞対策実験を平成29年度より実施しました。この実験は、LED標識で左側の車線(走行車線)を利用していただくようお願いすることで、追越車線から発生している渋滞を予防するものです。

E4東北道(上り線) 矢板IC→宇都宮ICの実験イメージ(令和元年)

【E4】東北道(上り線) 矢板IC→宇都宮ICの実験イメージ(令和元年)
走行(実験)イメージ

↑走行(実験)イメージ

横断幕イメージ
↑横断幕イメージ

H29年度実験時の効果

平成29年10月~11月の休日に、E4東北道(上り)において、走行車線の利用促進による渋滞対策実験を行いました。

LED標識を設置し、走行車線の利用を呼びかけることで、車線が均等に使われるようになり、追越車線の利用が減ったことで、渋滞軽減効果を確認しました。

H29年度実験時の効果

車線キープグリーンライン

車線利用率平準化実験により、「走行車線の利用促進による渋滞対策」の一定の効果を確認できたことから、令和3年7月より常設の対策として、E17関越道(下り)東松山IC付近において、車線キープグリーンラインの試行を始めました。

車線キープグリーンラインに沿ってキープレフトを続けていただくことで、追越車線への車両の集中や無理な車線変更が抑制され、渋滞や事故の軽減が期待できます。

また、ランプからの緑線に沿って走行すると自然と正しい方向で本線に合流できるため、逆走対策の効果も期待できます。

車線キープグリーンライン

その他の渋滞に関連する取組み

渋滞情報をはじめとする交通情報について

(1)NEXCO東日本が行うその他渋滞対策について

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