ETC時間帯割引制度のご活用に伴う渋滞緩和効果
平成18年9月8日
東日本高速道路株式会社
ETC時間帯割引制度のご活用に伴う渋滞緩和効果
- 東北道上りや関越道上りなどでは、夜間(22~翌6時)の交通量がETC時間帯割引※1導入前の平成16年度の同期と比べ増加しました。この時間はETC限定である『深夜割引』や『早朝夜間割引』が適用される時間帯であり、他の時間帯よりも交通量の増加率が高いことから、割引制度により交通量の少ない夜間の利用促進が図られたと思われます。
(期間中のNEXCO東日本エリアのETC利用率 約52% 前年同時期の1.4倍) - 関越道上りの一部区間では、日交通量が前年度の同期とほぼ同程度にもかかわらず、日中の渋滞が発生する時間帯の交通量が減少し、深夜から朝にかけて交通量が増加 するなど、一部の時間帯で交通の変化が見られ、渋滞が減少した日がありました。
『ETC深夜割引』の時間帯(0~4時)前後の交通量が前年度同期より大きく増加しており、ETC利用率の向上に伴い、割引が適用される深夜の利用促進が図られ、渋滞緩和にも寄与したと思われます。
- 1深夜割引、早朝夜間割引、通勤割引
1 お盆期間中の時間別交通量の変化
- 東北道、常磐道、関越道の上り線では、深夜・早朝(22~翌6時)の交通量が平成16年度の同期に比べ大きく増加しました。また、他の時間帯の交通量の増減と比べても、この時間帯は大きく増加しました。
この傾向は、首都圏、地方部ともにありました。
対象区間:
〔首都圏〕
東北道 浦和TB~岩槻IC(上下)
常磐道 三郷JCT~流山IC(上下)
関越道 大泉JCT~所沢IC (上下)
〔地方部〕
東北道 村田JCT~仙台南IC(上下)
常磐道 いわき湯本IC~いわきJCT(上下)
関越道 長岡IC~長岡JCT(上下)
対象期間:
上り線の交通量のピーク日 (ETC時間帯割引導入前の平成16年度との比較)
H16年)8月16日(月)
H18年)8月16日(水)
2 8月15日(火) 関越道上り 花園IC~高崎JCTの事例
(本庄児玉IC付近を先頭とした渋滞)
- 前年度の同日と比べて日交通量は約3%増加しましたが、渋滞量※1は約4割減少しました。
渋滞量 H17年: 134.5km・hr ⇒ H18年: 78.8km・hr(▲41%) - ETC利用率の向上に伴い、日中の渋滞が発生する時間帯の交通量が平成17年度より減少し、深夜から朝にかけて交通量が増加するなど、交通の分散が見られました。
日交通量(8/15 6:00~8/16 6:00) H17年: 70.7千台 ⇒ H18年: 72.5千台(+2.5%)
深夜・早朝の交通量(22:00~6:00) H17年: 13.9千台 ⇒ H18年: 16.3千台(+17.3%)
深夜・早朝以外の時間帯の交通量 H17年: 56.7千台 ⇒ H18年: 56.2千台(▲0.9%)
- 1『渋滞量』は渋滞の大きさを表す指標(渋滞長×渋滞時間)