都心の交通円滑化・物流の生産性向上
○今回の開通により、4つの放射道路(東関東道・常磐道・東北道・関越道)が接続。
○千葉の湾岸エリアから関東各地(埼玉・栃木・群馬等)に、都心を通ることなくアクセス可能になり、所要時間が大幅に短縮。
湾岸エリアから北関東方面への所要時間が大幅に短縮
沿線企業の声
○高谷JCT周辺の湾岸エリアは、成田空港と羽田空港の中間地点で、首都高湾岸線や東関東道があり便利が良く、外環ができてさらに便利になる。
○外環開通により東北道や関越道方面へのアクセス性が向上し、立地ポテンシャルも向上する。
出典)平成30年3月 ESR(物流施設開発会社)ヒアリング調査
外環道経由への交通転換により都心の渋滞が改善
○ 埼玉・千葉間(東北道⇔東関東道)の交通は、都心(首都高)を経由していたが、約8割の交通が外環道へ転換。
○ 外環道千葉区間の開通や堀切JCT~小菅JCT及び板橋JCT~熊野町JCTの4車線化により、中央環状内側の首都高(中央環状含む)の渋滞損失時間が約3割減少。
開通前後の経路と渋滞状況の変化
企業の生産性向上に寄与
○東京都心を経由せずに埼玉と千葉がつながり、所要時間が短縮され、利便性の向上が実現
○このため、埼玉~千葉のバスを運行している会社では、所要時間の短縮(125分→90分)により、同じ人数の運転士で増便(4往復/日→6往復/日)が可能になるなど、企業の生産性向上に寄与
バス事業者の声
ルート変更に伴う時間短縮により、同じ運転士の数で6往復できるようになり、利用者も約2倍に増えました。
外環道(千葉区間)開通により、生産性向上につながりました。
関東各地・湾岸エリアの広域的な観光交流の促進
○人気の観光施設が点在する湾岸エリアと埼玉エリアや北関東エリアの観光施設とのアクセス性向上や経路の選択肢の増加による広域的な観光交流の促進に期待。(例えば、つくばから東京ディズニーリゾートへの所要時間が約18分短縮)
湾岸エリア大型施設一覧
➊葛西臨海公園
❷日本最大級の大型ショッピングセンター
❸大型ショッピングセンター
➍大型ウェアハウス・クラブ
❺日本最大級の大型ショッピングセンター
❻大型スポーツ施設
❼幕張メッセ
❽アウトレットモール
【算出条件】
- 今回開通区間以外の道路:
- 平成27年度全国道路・街路交通情勢調査 一般交通量調査の旅行速度(昼間12時間平均)による所要時間
- 外環ルート(高速道路):
- 今回開通区間は速度(80km/h)による所要時間
国道298号沿線地区における交通環境が改善
市川・松戸市内一般道の走行環境が改善①
○市川・松戸市内の主要な一般道路の交差点43箇所において、交通量が約1割減少。
○交通量が減少し、旅行速度が改善した結果、道路渋滞による損失時間が約2割減少。
市川・松戸市内一般道の走行環境が改善②
○市川・松戸市内の南北方向の一般道の通過時間が短縮し、地域の走行環境が改善。
○特に市川松戸線の通過時間が最大で約4割短縮。
○国道6号から京葉道路原木IC間では通過時間が最大で約3割短縮。
生活道路の環境が改善
○市川市内の生活道路※の交差点10箇所において、交通量が約3割(約1.4万台/日)減少し、生活道路の環境が改善。
○また、生活道路の急ブレーキ回数が約5割減少し安全性が向上。
防災空間としての機能
外環の持つ広い道路空間は、地震などの災害時の一時的な避難路や緊急輸送路、火災の延焼防止など防災空間として機能し、地域の安全性の向上に貢献します。
みどり豊かな道路空間の創造
道路沿線に植樹帯を設け、みどり豊かな道路空間を創造します。
生活関連施設の収容
地下部分が電気・電話・ガス・上下水道などのライフラインを収容する空間として機能し、歩行空間の通行機能や景観の向上に寄与します。
下水道整備による河川水質改善効果
外環が整備され、松戸幹線などの下水道整備が進むと、周辺河川の水質改善につながります。
松戸市・市川市においては、交通渋滞・事故や生活環境の改善が早期に望まれています。
【参考】最近の外環道の交通状況
- ※渋滞回数の定義:時速20km以下で低速走行あるいは停止発進を繰り返す車列が1km以上かつ15分以上継続した状態における回数(速報値)
開通前H29.6.4(日)~H29.9.1 (金) 開通後H30.6.3 (日) ~H30.8.31 (金) - ※統計処理上の渋滞定義であるため、渋滞情報の提供状況とは異なる場合があります
- ○外環道 三郷南IC〜高谷JCT間開通に伴い、外環道の既供用区間(大泉JCT〜三郷南IC間)の交通量が増加し、混雑・渋滞が増加しています。
- ○混雑・渋滞は主にサグ部(下り坂から上り坂にさしかかる凹部)で発生しており、渋滞ポイントをお知らせし、速度回復を促す標識や速度低下を抑制する標識の設置など、対策を実施しています。
- ○引き続き、外環道の混雑・渋滞緩和に向け、交通動向のきめ細やかな分析を進め、今後、必要な対策を検討・実施していきます。
これらの標識を見かけたら、無意識な速度低下に注意し、
渋滞緩和へのご協力をお願いいたします。
渋滞緩和へのご協力をお願いいたします。